初診受付サービス

消化器内科・呼吸器内科

内科・外科

リハビリテーション科

埼玉県深谷市上原1044-2

TEL: 048-583-7076

情報コーナー(Disease Information)

高血圧(Hypertension)

日本高血圧学会は、下の基準を2回以上満たした場合に高血圧と定めています。

 

診察室での収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合。

家庭での収縮期血圧が135mmHg以上、または拡張期血圧が85mmHg以上の場合。

 

高血圧は食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレスや遺伝的体質などが組み合わさって起こると考えられています。食塩摂取量が増えると血圧が高くなり、逆に食塩摂取量を減らすと血圧が低下します。日本人の1日の食塩摂取量が平均1012gとされ、高血圧患者さんでは1日の食塩摂取量を6g未満にすることが推奨されています。

 

脳梗塞や心筋梗塞などの脳や心臓の血管の病気は、血圧が高くなればなるほど発症の危険性が高くなることが知られています。一度脳や心臓の血管の病気を起こすと重大な後遺症が残る可能性があり、時には命にかかわることもあるため、高血圧をしっかり治療することが重要です。高血圧に喫煙、糖尿病、脂質異常症、腎機能障害などを合併すると脳や心臓の血管の病気の危険が高くなるため特に注意が必要です。

最新の高血圧ガイドラインでは、家庭血圧を指標とした高血圧治療が推奨され、家庭血圧と診察室血圧の間に差がある場合は家庭血圧を優先するとされています。

高血圧の治療目標は、家庭血圧で12575mmHg未満とされています。75歳以上になると目標値が緩和されて家庭血圧で13585mmHg未満とされていますが、糖尿病患者、尿蛋白のある腎臓の機能が悪い方などは75歳以上であっても、高血圧の治療目標が家庭血圧で12575mmHg未満とされています。

 

血圧測定は腕帯(カフ)の高さを心臓の位置に合わせた状態で実施します。原則として1~2分の間隔をあけて2回測定し、その平均値を血圧値とします。手首カフ式の血圧計は小型で持ち運びも容易ですが誤差が大きくなる傾向にあり、注意が必要です。

診察室での血圧が高血圧であっても、診察室外では非高血圧を示す状態を白衣高血圧と呼びます。白衣高血圧の場合、高血圧治療は不要とされていますが、定期的に血圧測定を行い、血圧上昇に注意する必要があります。

診察室の血圧が非高血圧であっても、診察室外では高血圧を示す状態を仮面高血圧と呼びます。また通常血圧は夜と比べて朝高めになることが多いですが、早朝に血圧が上がる早朝高血圧や夜間に血圧が上がる夜間高血圧など、血圧上昇するタイミングが他の方と異なる場合があります。

ある病気により二次的に血圧が高くなることがあり、二次性高血圧と呼ばれます。腎臓の病気がある、腎臓の血管が細くなる、血圧が上がるホルモンが作られてしまう等の病気があり、その場合は高血圧の原因となっている病気を治療する必要があります。

高血圧の方の生活習慣については、食塩摂取量を16g未満とし、適正体重を維持し、適度な運動を行うことなどが推奨されています。


参考文献:高血圧治療ガイドライン2019

(2023年3月24日)

情報一覧へ

ノロウイルス(Norovirus)

ノロウイルスは胃腸炎の原因ウイルスの一つであり、ノロウイルスによる胃腸炎は冬に流行することが多いです。ウイルスで汚染されたカキなどの二枚貝を生で摂取するなどして発症します。

ノロウイルスに感染した際の主な症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛などがあります。発熱の頻度は低く、出たとしてもあまり高熱とならないことが多いです。子供ではおう吐が多く、大人では下痢が多いとされています。感染してから症状が出現するまでの潜伏期間は平均1~2日、症状が持続する期間も平均1~2日です。

ノロウイルスに対する特効薬はなく、吐き気止めや整腸剤による対症療法を行うのが一般的です。そしておう吐や下痢などによる脱水症を防ぐことが重要で、口から水分がとれず、脱水症が疑われる場合は点滴を行う必要が出てきます。

 

ノロウイルスは強固な蛋白質の膜に覆われており、アルコールや界面活性剤の効果が期待できません。(界面活性剤とは石けんや洗剤などに含まれています。)

ノロウイルスによる胃腸炎のおう吐物や下痢便の中には多量のノロウイルスが含まれています。そしてわずかなウイルスが体内に入っただけで簡単に発症する強い感染力を持っています。おう吐物や下痢便から舞い上がる「飛沫」を吸い込むことでも感染する可能性があるため、おう吐物や下痢便を処理する時には注意が必要です。そして環境表面での生存期間が8時間から7日間とされており、おう吐物や下痢便は速やかに処理する必要があります。

 

ノロウイルスを消毒する方法は、熱水と次亜塩素酸ナトリウムがあります。調理器具などの熱に耐えうる場合は熱水による消毒が有効です。二枚貝の加熱調理では中心部が85~90℃で90秒間の加熱が必要とされています。ノロウイルスで汚染された調理器具は85℃以上、1分以上の加熱が有効です。その他は0.1%の次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が基本となります。次亜塩素酸ナトリウムは塩素系と呼ばれる漂白剤に含まれており、人体の消毒には使用できません。調理前、食事前、トイレの後、おう吐物などの汚物の処理後などには、埼玉県は手の2度洗いを推奨しています。通常通り石鹸をつけて流水でよく洗い、もう一度石鹸をつけて流水でよく洗います。

 

おう吐物や下痢便などで汚れた衣類は感染源となるため、マスクと手袋をして、バケツやたらいなどで水洗いし、更に200ppm0.02%)以上の次亜塩素酸ナトリウムで消毒すると感染の危険性を減らすことができます。おう吐物や下痢便などで汚れた衣類をそのまま洗濯機で洗うことは、洗濯槽や他の衣類にウイルスが付着して、新たな感染の機会を増やしてしまうため避けてください。

 

埼玉県のホームページに掲載されている

「ノロウイルス食中毒の予防について」

も参考にして頂ければと思います。

 

 

参考文献 国立感染症研究所感染症情報センター発行 ノロウイルス感染症とその対応・予防(医療従事者・施設スタッフ用)
ノロウイルスに関するQ&A

(2023年2月28日)

情報一覧へ

新型コロナウイルス感染症(Cronavirus disease 2019)

新型コロナウイルス感染症はCOVID-19coronavirus disease 2019)と呼ばれます。ほとんどの方は、発熱、のどの痛み、咳、頭痛などのかぜのような症状が数日から1週間ほど続きます。症状が出現してから5日後まで自宅療養の必要があり、6日後以降は職場や学校への復帰が可能ですが、症状が出現してから10日程は他の方に感染させてしまう恐れがあるので注意が必要です。

新型コロナウイルス感染症の死亡率は、20201.48%、20211.06%、20221月~40.19%と徐々に低下傾向となっています。新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)が始まって約3年が経過し、毒性が低下しながら、高い感染力を有するウイルスに変異しています。

重症化リスクとしては以下のものがあります。

●年齢80歳以上

●基礎疾患が複数あり

●基礎疾患の管理が不良

その他に新型コロナワクチンが未接種、または呼吸困難、高熱の持続、強い倦怠感などの症状がある方は注意が必要です。


COVID-19は後遺症が出ることがあり、Long COVIDと呼ばれています。その症状には、だるさ、息切れ、筋肉痛、関節痛、頭痛、咳、胸の痛み、においや味の変化、下痢などがあり、だるさを訴える方が多いです。新型コロナウイルスの毒性は低下していると書きましたが、後遺症の頻度は減っているわけではありません。また無理を重ねているうちに後遺症が出現することもあるため、新型コロナウイルス感染後は運動やストレスなど、無理をしないよう気をつける必要があります。

参考文献

 COVID-19パンデミック Up-To-Date 日本内科学会雑誌 111(11), 2022.

 COVID-19パンデミック-二年を振り返る- 日本内科学会雑誌 110(11), 2021.

 新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 第10.0版 厚生労働省

(2023年12月1日更新)

情報一覧へ

大腸がん(Colorectal cancer)

 大腸がんは2018年の罹患数(新たに診断された患者さんの人数)の順位が男性3位、女性2位で、男女を合わせた総数では1位となっています。また大腸がんは2020年のがん死亡数の順位が男性3位、女性1位、男女を合わせた総数では2位となっています。大腸がんは罹患数、死亡数とも多いがんであり、早期発見、早期治療が重要と言えます。


 大腸がんの危険因子は年齢(50歳以上)、大腸がんの家族歴、高カロリー摂取および肥満、過量のアルコール、喫煙があります。


大腸がん検診では便中の血液を検出する便潜血検査が用いられています。便潜血検査で異常を認めた場合には精密検査として大腸カメラが推奨され、何らかの理由で大腸カメラを受けることが難しい場合には大腸バリウム検査を受けることが推奨されます。尚、便潜血検査を再度行うことは精密検査ではありませんのでご注意ください。

 

早期がんと進行がんの違いは?

 大腸がんは大腸の粘膜という大腸の壁の一番内側から出てきます。早期がんは大腸の壁の浅いところにあるがんで、進行がんは大腸の壁に深く入り込んだ癌です。早期がんは転移の危険が少なく、早い段階なら内視鏡治療で治る可能性があります。進行がんはリンパ節や他の臓器に転移する可能性があり、手術や抗がん剤治療などの治療が選択されます。


大腸がんの症状は?

早期がんではほとんど症状がありません。進行がんになると症状が出てくる可能性があります。出る可能性のある症状はおなかが張る、便に血が混じる、便が細くなる、便秘などです。症状が出る前に大腸がんを見つけた方が良いです。

 

大腸がんを見つけるには?

大腸がんを早期に見つけるために定期的に大腸がん検診を受け、大腸がん検診で異常があったら精密検査を受けましょう。


参考;国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)

(2023年2月2日更新)

当院の内視鏡写真へ


情報一覧へ

大腸ポリープ(Colon polyp)

ポリープとは

 ポリープとは隆起している病変のことで、大腸ポリープの中にはがん、腺腫(せんしゅ)、過形成性(かけいせいせい)ポリープ、炎症性ポリープ、若年性ポリープなどがあり、大腸内視鏡で見つかる頻度が多いのは腺腫や過形成性ポリープです。内視鏡でポリープを観察した際にポリープの種類を判別することが容易なこともあれば、難しい場合もあります。

 大腸腺腫とは

大腸腺腫は大腸粘膜から出てきた良性の腫瘍です。多くの大腸がんは大腸腺腫から発生すると言われており、大腸腺腫は大きさが大きいほどがんを含んでいる確率が高くなる傾向にあります。大きさが6mm以上の大腸腺腫ついては切除することが推奨されています。

過形成性ポリープとは

過形成ポリープは大腸の粘膜が厚くなったような病変で、がんになる危険は低いため、切除する必要性は低いです。※大きいものは切除することはあります。


参考文献 日本消化器病学会 大腸ポリープ診療ガイドライン2020

(2022年5月9日)

当院の内視鏡写真へ


情報一覧へ

ポリープ切除(Polypectomy)

多くの大腸がんは腺腫(せんしゅ)という良性腫瘍(しゅよう)から発生すると言われています。そして大腸カメラ検査中に発見される腫瘍(しゅよう)性のポリープを切除することで大腸がんの発生率を下げ、引いてはその死亡率を低下させることが科学的に証明されています。

当院では20189月から大腸ポリープ切除を開始し、現在(2023年7月)までに治療を受けられた方はのべ600人を超えております。当院で行っている大腸ポリープの切除方法は、コールドポリペクトミー(Cold polypectomy)という方法です。ポリペクトミー(polypectomy)は、ポリープ(polyp)を切除(-ectomy)するという意味です。高周波装置という特殊な機械を使って切除する方法は熱を発しながら切除するので、ホットポリペクトミーと呼びます。それに対して高周波装置を使わずにポリープを切除する方法をコールドポリペクトミーと呼びます。

ホットポリペクトミーでは、切除した時に出血が少なくて済みますが、切除後の粘膜がやけどした状態になり、時間が経ってからの出血や、最悪の場合は腸に穴が開いてしまうことがあります。コールドポリペクトミーでは切除したときに出血することはありますが、多くの場合自然に血が止まります。また切除後の粘膜がやけどをしていないので、時間が経ってからの出血や腸に穴が開く危険はホットポリペクトミーより少ないとされています。

ポリープを切除する際には、取り残し(遺残)がないか注意する必要があります。しかし内視鏡でどんなに細かく観察しても、病変の遺残が生じてしまうことがあります。ホットポリペクトミーは切除後の粘膜がやけどしたような状態になるため、万が一病変の遺残があったとしても熱で変性させて、再発する危険を減らすことができます。コールドポリペクトミーではその効果が期待できない為、病変を確実に取り切る必要があります。

大腸ポリープの大きさが大きくなるほど癌を含んでいる確率が高くなるため、現時点ではホットポリペクトミーは10mmを超える大きな病変や、癌を疑う病変に対して用いられ、コールドポリペクトミーは10mm未満の癌を疑わない病変に対して用いられることが多いです。

コールドポリペクトミーの写真を載せていますので、ご興味のある方は下のリンクからご確認ください。

 コールドポリペクトミーへ


※ 胃がんについては胃ポリープと関連が低いことが多く、胃ポリープは大腸ポリープと対応が異なります。


参考文献 

N.Engl.J.Med. 319;525-532,1988.

N.Engl.J.Med. 366;687-696,2012.

Gastroenterol. Endosc. 63;1147-1158,2021.

(2023年8月3日)

当院の内視鏡写真へ


情報一覧へ

帯状疱疹(たいじょうほうしん)と帯状疱疹ワクチン(Herpes zoster and shingles vaccines)

帯状疱疹とは? 

 帯状疱疹は痛みを伴う発疹が片側だけに出るのが特徴で、体の様々な部位に出る可能性があります。日本人では80歳までに3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。

帯状疱疹の原因は水ぼうそうのウイルスです。子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが体の中に潜んでいて、体力が落ちた時などに帯状疱疹として発症します。

治療はのみ薬が使われることが多く、発症して早めに使用すれば治るのを早めてくれます。痛みが強い場合は痛み止めを併用することもあります。

発疹は1~2週間程で治ることが多いですが、その後も痛みが続くことがあり、つらい痛みに悩まされることがあります。


帯状疱疹のワクチンとは?

帯状疱疹のワクチンは50歳以上の方が対象となります。副反応には注射部位の痛みや腫れなどがあり、数日以内に治まることが多いです。

(2023年4月27日更新)

情報一覧へ

胃カメラ(Esophagogastroduodenoscopy)

胃カメラは喉に局所マスイをして行いますが、のどの違和感はマスイでも取りきれないため、検査中はその違和感を我慢しなければならず、胃カメラがつらい理由の一つとなっています。

胃カメラで一番大事なのは何でしょうか。「楽に受けられること」と答える方が多いと思います。胃カメラでつらい思いをしてしまうと、それ以降の検査を受けたくなくなってしまう為、楽に受けられることは非常に大事なことです。しかし検査の苦痛を減らすため、観察をおろそかにしたのでは検査を行う意義が薄れてしまいます。特に早期の胃がんはよく観察しないと発見できないことがあり、見逃しを減らすためには時間をかけてよく観察する必要があります。かといって観察時間をあまり長くすると苦痛が増えてしまいます。つまり見逃しがないようによく観察しつつ、手際よく検査を行う必要があります。

(2024年3月19日)

当院の内視鏡写真へ


情報一覧へ

胃がん(Gastric cancer)

 胃がんの原因は?

ほとんどの胃がんはピロリ菌が原因とされています。ピロリ菌感染がある方は胃がんが出てくる可能性があります。ピロリ菌を除菌すると胃がんが出てくる危険を少し減らすことができますが、胃がんの危険がなくなるわけではありません。

 

早期がんと進行がんの違いは?

 胃がんは胃の粘膜という胃の壁の一番内側から出てきます。早期がんは胃の壁の浅いところにあるがんで、進行がんは胃の壁に深く入り込んだ癌です。早期がんは転移の危険が少なく、早い段階なら内視鏡治療で治る可能性があります。進行がんはリンパ節や他の臓器に転移する可能性があり、手術や抗がん剤治療などの治療が選択されます。

 

胃がんの症状は?

早期がんではほとんど症状がありません。進行がんになると症状が出てくる可能性があります。出る可能性のある症状は腹痛、吐き気、食欲がなくなる、血を吐く、黒い便などです。症状が出る前に胃がんを見つけた方が良いです。

 

胃がんを見つけるには?

胃がんを早期に見つけるために定期的に胃カメラを受けることが勧められます。特にピロリ菌が感染している方やピロリ菌除菌後の方は定期的に胃カメラを受けることが勧められます。

 ※ピロリ菌感染が全く無い方でもまれに胃がんが出てきたり、それ以外にも食道や十二指腸の異常が見つかることがあります。そのためピロリ菌感染が全く無い方が胃カメラを受けなくてよいということではありません。


胃がんはみつけやすいか?

進行がんは胃カメラで見てわかりやすいものが多いですが、逆に早期がんは胃カメラで見てもわかりにくいものが多いです。他の粘膜より少し赤い、少しへこんでいる、少し盛り上がっているなど、見慣れていないと見逃してしまう可能性があり、胃炎と紛らわしいものも多いです。前回とのちょっとした違いから胃がんの早期発見につながることがあり、定期的に胃カメラを受けることが重要です。

(2023年2月2日更新)

当院の内視鏡写真へ


情報一覧へ

ピロリ菌(Helicobacter pylori)

 ピロリ菌は1983年に発見されました。正式名称はHelicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ)です。昔は井戸水から感染する機会が多かったようですが、最近は上水道が整備されたことで感染の機会が減っています。現在は免疫力がまだ発達していない幼い時期に親や祖父母などから箸やスプーンなどを介して感染することが多いようです。

 ピロリ菌はヒトに感染すると、主に胃の中で生息します。ヒトの胃の中はpH 2程度の強い酸性環境ですが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、胃酸を中和することで胃の中でも生きられます。

 ピロリ菌は胃炎、胃かいよう、十二指腸かいよう、胃がんなどの原因となります。ほとんどの胃がんはピロリ菌に感染したことのある方に発生します。そのためピロリ菌に感染しているとわかったら、早めに除菌することが勧められます。

 ピロリ菌の除菌は3種類の薬を7日間内服して行います。問題なく内服を終えられる方が多いですが、除菌薬の副作用で下痢、じんま疹、肝機能障害などが出ることがあります。 

 ピロリ菌の除菌が成功した場合は、除菌が成功しなかった場合と比べて胃がんの発生率を少し減らすことができます。ただし、ピロリ菌の除菌が成功しても胃がんの危険がなくなるわけではありません。そのためピロリ菌に感染している方はもちろん、ピロリ菌の除菌が成功した方も定期的に胃カメラを受けるよう推奨されています。

(2023年2月2日更新)

当院の内視鏡写真へ


情報一覧へ

がん予防(Cancer prevention)

 国立がん研究センターのホームページでは、がんに関する様々な情報を公表しており参考になります。

 がん予防については、「禁煙する」、「節酒する」、「身体を動かす」、「適正体重を維持する」、「食生活を見直す」という5つの健康習慣を実践することでがんリスクをほぼ半減することができるとされています。下のリンクから閲覧できますので是非ご覧いただき、実践していただければと思います。

科学的根拠に基づくがん予防:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

(2022年3月15日)

情報一覧へ


ホームへ